ユスフ・ディケチュ氏、51歳のトルコ代表射撃選手で、2024年パリオリンピックの銀メダリストで、そのあまりにもシンプルな装備から「無課金おじさん」の愛称で日本で注目を集めました。
12月3日に来日した彼は、「東京五輪」以来2度目の訪日であり、今回の訪問は日本ライフル射撃協会による選手強化のためのコーチ招請事業の一環です。
ここからはディケチュ氏に注目し、今回の活動内容や経歴、人柄やプレースタイルについて詳しく紹介していきます。
滞在中の活動内容
滞在は12月9日までの予定ですが、すでにTEAMJAPANTVに出演し、日本オリンピックミュージアムを訪れ、そこで射撃に挑戦し、射撃を始めた少年と交流を持ちました。
今後の予定としては、7日に栃木県で行われる日本とトルコの親善大会に参加し、強化指定選手に特別な指導を行うことになっています。
ここからはディケチュ氏に注目し、彼の人柄、経歴、プレースタイルについて詳しく紹介していきます。
経歴や実績、人となりについて
1973年に生まれたディケチュ氏は、トルコの憲兵隊で上級曹長を務めつつ、2001年からスポーツ射撃を開始しました。
世界選手権で2個、ワールドカップで3個、ヨーロッパ選手権で7個の金メダルを含む、数々の輝かしい成績を収めています。
身長は180センチで独身、趣味はダンスです。
Instagramではフォロワー数が100万人を突破し、今回の来日に際して「12月2日から9日まで、友好的で兄弟のような国、日本に滞在します」と両国の国旗を添えて投稿しています。
競技スタイルと「無課金おじさん」の由来
射撃競技において、選手たちは通常、専用ゴーグルやイヤーマフといった特別な装備を使用します。
それに対し、ディケチュ氏はシンプルなTシャツと通常の視力矯正眼鏡、小さな耳栓だけを使い、左手をポケットに入れた状態で競技に臨みました。
彼の装備のシンプルさは、課金せずにオンラインゲームを楽しむ「無課金」スタイルと比較され、日本のSNSでは「無課金おじさん」という愛称で呼ばれるようになりました。
世界的な反響と影響力
ディケチュ氏のシンプルな装備とリラックスしたプレイスタイルは世界中で注目されました。特に日本では、SNS上で「無課金おじさん」として大きな話題になり、「リアルシティハンター」や「トルコがヒットマンを送り込んだ」といったコメントが寄せられています。
さらに、スウェーデンの棒高跳び金メダリスト、アルマンド・デュプランティス選手が世界記録を更新した際、ディケチュ氏の射撃ポーズを真似たことで、他のアスリートにも影響を与えました。
本人の反応と今後の展望
自信のスタイルが世界的に話題になったことについて、「ここまでとは思っていなかった。おどろいたよ。世界中の人々が良い反応をしてくれたことはうれしいです」と述べています。
また、シンプルな装備については「これは私個人の選択です。世界では片目で競技する人が多いですが、私は両目で行います。いろいろ研究し、その方がより精密に撃てるという確信を得ました」と説明しています。
更に2028のロサンゼルスオリンピックでの金メダル獲得に意欲を示し、「金メダルは28年まで貸しているだけだ」と語っています。
まとめ
ユスフ・ディケチュ氏は、そのシンプルな装備と独特な競技スタイルで「無課金おじさん」として世界中の注目を集めています。
彼の姿勢は、オリンピックの精神を体現するものとして多くの人々に感銘を与えています。
今回の来日をきっかけに、今後の活躍や日本での活動にも期待が寄せられています。
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