「今年の漢字」は「金」に決定! 取組の概要や歴史について詳しく紹介

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毎年年末の話題となる「今年の漢字」ですが、2024年の漢字はに決定されました。

この決定理由として、裏金問題」「闇バイト」「SNS型投資詐欺」「新紙幣発行」「新NISA」「佐渡金山世界遺産登録」「オリンピック金メダルなど、今年は「金」に関連する出来事が多かったことが理由とされています。

過去も含め「金」が選ばれるのは今回で5回目となりましたが、いずれもオリンピックイヤーでの金メダル獲得が多かったことが共通事項となっています。

そんな今年の漢字ですが、ここからは「今年の漢字」について詳しく紹介していきます。

今年の漢字とは

「今年の漢字」は公益財団法人日本漢字能力検定協会が毎年その年の世相を象徴する漢字一字を公募し、最も多くの票を集めた漢字を選出・発表するキャンペーンです。

この取組は1995年(平成7年)に始まり、毎年12月12日の「漢字の日」に京都の清水寺で発表されます。

発表時には、清水寺の貫主である森清範氏が選ばれた漢字を巨大な和紙に揮毫し、その後一般公開されます。

※揮毫とは 毛筆を使用して文字や絵を書く場合に用いられる表現

選考の基準や方法

「今年の漢字」は、一般からの公募によってえらばれます。

毎年11月から12月初旬にかけて、はがきやインターネットを通じて全国から応募を受け付け、最も多くの票を集めた漢字がその年の「今年の漢字」として選出されます。

このプロセスにより、広く国民の意見を反映した漢字が選ばれる仕組みになっています。

特に、その年の社会情勢や人々の関心ごとを反映する漢字が選ばれることが多いのが特徴です。

例えば、2011年には東日本大震災を受けて、2020年には新型コロナウィルスの影響を受けてが選ばれました。

選出回数ランキング

1.金 (5回) 2000年, 2012年 2016年, 2021年, 2024年

主な理由: オリンピックでの金メダルラッシュ、金にまつわる話題など。

2.災 (2回) 1995, 2018年

主な理由: 阪神・淡路大震災や西日本豪雨、地震・台風などの災害。

3.税 (2回) 2014年, 2023年

主な理由: 消費税増税や制改革などの社会的話題。

4.戦 (2回) 200年, 2022年

主な理由: 9.11同時多発テロやウクライナ戦争などの戦いに関する出来事。

5.安 (2回) 2005年, 2015年

主な理由: 安全保障関連法案や社会不安、経済の安定など。

6.その他 (1回): 震, 食, 倒, 毒, 末, 帰, 輪, 虎, 愛, 命, 偽 変, 薬, 暑, 絆, 北, 密, 令

「今年の漢字」の意義

「今年の漢字」は、その年の社会情勢や人々の関心ごとを一字で表現する試みとして、日本社会に定着しています。

毎年発表時にはメディアでも大きく取り上げられ、国民の関心を集めています。

また、この取り組みは日本以外の漢字文化圏にも影響を与え、中国や台湾シンガポール、マレーシアなどでも同様のイベントが行われています。

これらの国々では例年、12月下旬に「今年の漢字」が発表されることが多いため、今後の発表に注目です。

まとめ

1995年から始まった「今年の漢字」ですが、その年の象徴や世相を反映し、人々の関心を集める象徴的な取り組みとして現在まで続けられています。

今年は「金」という漢字が栄光や希望という明るいイメージを与える一方、裏側には経済や金銭の問題といった負の側面も浮彫りになりました。

12月下旬に発表される海外の「今年の漢字」の発表にも注目すると、各国およびアジア圏の社会情勢がみえて興味深いのではないでしょうか。

 

 

 

 

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